九品寺

新田義貞

材木座にある浄土宗寺院。新田義貞が鎌倉攻めの折に本陣を敷いた場所と伝わり、鎌倉攻めの三年後、北条方の多数の戦死者を弔うために本陣跡地に創建した。新田義貞が鎌倉に建てた唯一の寺でもある。

九品寺

九品寺について

基本情報

山号寺号
内裏山九品寺(だいりさんくほんじ)
宗派
浄土宗
創建
1336年(建武3年)
開山
風航順西(ふうこうじゅんさい)
開基
新田義貞
本尊
阿弥陀如来
札所
鎌倉三十三所観音霊場 第16番
駐車場
無料駐車場あり
交通機関
九品寺前バス停すぐ
住所
神奈川県鎌倉市材木座5丁目13-14

概要

材木座にある浄土宗寺院。 新田義貞が鎌倉攻めの折に本陣を敷いた地と伝わり、新田義貞が鎌倉に建てた唯一の寺である。 鎌倉攻めの三年後、北条方の多数の戦死者を弔うため、帰依していた京都の風航順西を招き本陣跡地に創建した。 本堂と山門に掲げられた扁額は、義貞直筆の写しといわれ、本物は本堂に保管されている。 本尊の木造阿弥陀如来立像は、宋や元の影響を受けた南北朝時代のものといわれる。

見所

県文化財
石造薬師如来像 - 永仁四年(1296年)の銘がある。(鎌倉国宝館寄託)
市文化財
木造阿弥陀如来立像 - 本堂本尊。宋や元の影響を受けた南北朝時代のものといわれる。(非公開)
観光名所
本堂 - 本尊の阿弥陀如来像、善導大師像、法然上人像などが祀られている。「九品寺」の扁額は新田義貞の筆の写し。(本物は本堂に保管)
山門 - 「内裏山」の扁額は新田義貞の筆の写し。(本物は本堂に保管)
薬師堂 - 小高い丘で材木座一帯を見下ろせる。
月影庵 - 境内北側に建つ。大正初期の建立。

歴史

1333年
新田義貞が鎌倉攻めの折に本陣を敷いた地と伝わる。
1336年
新田義貞が、北条方の多数の戦死者を弔うため、帰依していた京都の風航順西を招き本陣跡地に創建した。
昭和10年
材木座海岸から由比ヶ浜海岸にかけて、北条方・新田方の多数の遺骨が発掘され、無縁仏として当寺に埋葬された。

撮影後記

 材木座にある新田義貞ゆかりの寺です。 鎌倉に滞在期間が短かった義貞創建の唯一の寺でもあります。 庫裏の南側に建つ薬師堂のある小高い丘からは、市街を見下ろせることから、ここに義貞が陣を敷いたのも頷けます。
 また境内には、「新田北条両軍戦死者の遺骨を由比ガ浜よりこの地に改葬す」と書かれた石碑があります。 戦前戦後に材木座海岸一帯の調査が行われ、多数の遺骨が発見されました。 昔の海岸線は今より随分と内陸まであったので、地面の下には多数の戦死者の亡骸が埋まっているはずです。
 ちなみに九品(くほん)とは、もともと中国の官吏の階級分けで使用された言葉で、それが仏教用語に転用されました。 簡単に言えば、往生の生き様の9種類のランク付けです。 仏教用語と発音は異なりますが、上品や下品という言葉が残っていますね。 阿弥陀如来の手の形(九品印)なんかでも見てとれます。

更新履歴

2012年6月28日
初版をアップロードしました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。
2014年11月15日
ギャラリーに作品を1点追加しました。
2014年11月17日
ギャラリーに作品を1点追加しました。

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