西念寺

首抜け木像

岩瀬にある浄土宗寺院。1534年、開山の運誉が、裏山の「開山修行窟」に籠りながら念仏の布教活動に励み創建したと伝わる。本堂には、日本橋木屋の大旦那が自分の姿を作らせた「首抜け木像」が安置されている。

西念寺

西念寺について

基本情報

山号寺号
岩瀬山西念寺(がんらいざんさいねんじ)
宗派
浄土宗
創建
1534年(天文三年)
開山
運誉(うんよ)
本尊
阿弥陀如来
駐車場
駐車場なし
交通機関
大船駅より鎌倉湖畔循環バスで下関バス停下車徒歩5分
住所
神奈川県鎌倉市岩瀬1527

概要

岩瀬にある浄土宗寺院。 寺伝によれば、1534年に運誉が、裏山の「開山修行窟」と呼ばれる横穴に籠りながら念仏の布教活動に励み、西念寺を創建したと伝わる。 江戸時代に再建された茅葺の旧本堂は、庫裏と一棟となった「本堂庫裡合造」という鎌倉唯一の珍しい形式だったが、二度の火災で焼失した。 現本堂は、平成5年の再建である。 本堂には、日本橋木屋の大旦那が自分の姿を作らせた「首抜け木像」と呼ばれる木像が安置され、命日に顔を塗り替えるために首が抜けるように作られている。

見所

観光名所
本堂 - 平成5年の再建で、鳳凰の天井画が描かれている。1836年に再建された茅葺の旧本堂は、庫裏と一棟となった「本堂庫裡合造」という鎌倉唯一の形式だったが、二度の火災で焼失。
阿弥陀如来座像 - 桃山時代の特徴を表している本尊。
法然上人坐像 - 江戸初期の作。
善導大師坐像 - 江戸初期の作。
大旦那木屋夫妻像 - 通称「首抜け木像」で、日本橋木屋の大旦那が自分の姿を作らせた木像。命日に顔を塗り替えるために首が抜けるように作られている。夫人像は小さく、胎内に歯が納められている。
開山修行窟 - 開山の運誉上人が修行したと伝えられる岩屋。奈良時代から平安時代初期の横穴墓跡。
横井戸 - 春から初夏にかけ珍しい黄金藻がはえ下がる。
木舟大明神(貴船大明神) - 西念寺の近くにある祠。岩瀬の地名の由来とされる頼朝時代の御家人 岩瀬与一太郎を祀ったものだといわれる。

歴史

1534年
開山の運誉光道は、裏山の「開山修行窟」と呼ばれる横穴に籠りながら念仏の布教活動に励み、西念寺を創建したと伝わる。
1570年
本堂が創建されたと伝わる。
1836年
本堂庫裡合造の本堂が再建された。
 
その後、二度の火災で本堂が焼失。
平成5年
現本堂が再建された。

撮影後記

 もう少し首抜け木像の話をすると、大旦那が生前の自分の姿をより写実的に後世に残そうと、色褪せないように毎年ペイントできるよう、顔だけ江戸に持ち帰り、首から上を取っ替えられるように寄木造りで作ってありました。 ただ、あまりにリアルな出来栄えなのか、そのことを知らない人達が、生首と思って皆ビックリしたという笑い話があるそうです。

更新履歴

2012年2月28日
初版をアップロードしました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。
2014年11月20日
ギャラリーに作品を1点追加しました。

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