鎌倉 四季の花紀行
Kamakura: Ancient Home of the Samurai Clans
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鎌倉 四季の花紀行
Kamakura: Ancient Home of the Samurai Clans
日蓮宗寺院で、龍口寺輪番八ヶ寺のひとつ。(龍口寺は、明治19年まで専任住職が入山せず、片瀬・腰越の八ヶ寺が輪番で維持していた。) 1303年、日実によって建立した。 江戸時代の1683年(天和三年)の火災で焼失。 1791年(寛政三年)の暴風雨、大正十二年の関東大震災では本堂の倒壊と被害を受けたが、その都度復興を果たしてきた。 本尊の三宝祖師、室町時代のものと見られる日蓮上人像が祀られている。 また、それらと共に祀られている文殊菩薩像の胎内には、江戸時代に檀家の漁師が釣りあげた海中出現文殊菩薩が納められ、十月の大祭のときに開帳される。 知恵を授かる仏像として信仰されている。
龍口寺輪番寺は小さいお寺が多いので、個別に撮影に関するコメントするようなこともないのですが、概要・歴史で述べた文殊菩薩のお話をもう少し詳しく。 そのお話は、江戸時代も後半の1815年の秋までさかのぼります。 神戸川(腰越漁港の場所に注ぐ小川)の上流の水中から、毎夜、怪しい光が現れました。 ちょうどその頃、神戸川で女の土左衛門があがったことから、腰越村ではその亡霊だと噂され恐れられました。 そこで勧行寺住職の日如は、橋の上で21日間お経を唱え、霊を鎮めました。 それからしばらくすると、土橋八貫町に住んでいた勧行寺檀家の若い漁師が仏像を釣り上げました。 漁師は家に持ち帰り、安置したところ、毎夜のようにうなされるため、日如に相談して、寺に安置することになりました。 それが文殊菩薩だという縁起でございます。
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