さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
長井市草岡の旧家横山家敷地に生育するエドヒガンザクラ。 目通り幹周り10.91mは、人里に植栽された単幹のサクラとしては国内最大の巨樹であることから、学術上極めて価値が高いことが認められ、平成17年に国の天然記念物に指定された。 樹高18.8m、枝張り東西25m、南北23mで、かつては一反歩もの樹冠を形成して横山家の母屋を覆っていたという。 伝承では、坂上田村麻呂が蝦夷平定の戦勝記念に植樹された5本のうちの一本とも伝わり、樹齢は1200余年といわれている。 また、横山家に伝わる古文書には、伊達政宗14・5歳の頃、初陣となった鮎貝合戦に敗れ、このサクラの洞に身を隠し難を逃れ、「桜子の 散り来る方を 頼み草 岡にて又も 花を咲かせん」と詠み、家臣の横山勘解由をこの地に残し、子孫永代手厚く保護にあたらせたと伝わる。 このような伝承とともに、地元では古くから種蒔き桜として、播種の目安木とされ、長年親しまれてきた。
公式データ上では同じ国定天然記念物である伊佐沢の久保ザクラよりも幹周が太いサクラです。
現地に「巨樹日本の桜ベスト10」の看板が掲げられ、第二位の欄に誇らしげに桜色でランクインしていました。
株立でない単幹で二桁メートルに及ぶのは、全国に3例(鹿児島県の奥十曽のエドヒガン、山梨県の山高神代桜)しかありません。
民家の裏庭に生育しているため、これまであまり注目されなかったそうで、近年の調査でその価値が確認され、平成11年に県指定となり、平成17年にはついに国指定木の仲間入りを果たしました。
今年には樹勢回復が施され、さらに枝を特殊なロープで結び支柱が取り除かれたそうで、来年以降ますます注目を集めていきそうです。
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