さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
鶴岡市羽黒町の出羽三山として高名な羽黒山参道三の坂から山深く分け入った平場に、松尾芭蕉も6日間逗留した「南谷」の遺跡がある。 かつての紫苑寺跡の一隅に、推定樹齢300年以上のカスミザクラ(オオヤマザクラという記述も見られる)が立っていた。 この種では、この地方で稀に見る巨樹であることから、「南谷のカスミザクラ」という名称で、国の天然記念物に指定された名桜である。 昭和56年の台風で主幹が折損して、現在は朽腐したわずかな主幹が名残を留め、萌芽した若木が毎年花をつけるように成長している。 往時は幹囲4.6mに及び、地上2m付近で分岐し、東に11.4m、西に9m、南に12mの枝張り、樹高は28mにも達する大木であった。
庄内地方の羽黒山・月山・殿山を出羽三山と称し、それぞれ山頂に出羽神社・月山神社・湯殿山神社の出羽三山神社(三神合祭殿)が鎮座しています。
そしてこの出羽神社は、樹齢数百年もの杉並木に2446段もの長~い石段があることでも有名です。
南谷のカスミザクラも参道の中程にあるため、相当数の石段を登らなくてはいけません。
さすがにお目当てのサクラに二度も振られると、帰路の足取りも重くなります。
この国指定の名桜、名称からもカスミザクラかと思いきや、山形県教育庁文化財・生涯学習課のサイトには実はオオヤマザクラだと断言してありました。
満開の写真を見る限り、花が白っぽくてカスミザクラに見えるのですが、この若木は朽腐した主幹から発芽したひこばえではないのでしょうか?
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