さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
栗原市栗駒地区の沼倉桑畑の佐藤家に、一本のエドヒガンザクラの大木が立っている。 桃生郡中野城主の葛西晴信に仕えていた佐藤弥四郎信弘(1531年~1608年)は、速日大明神に戦勝を祈願し抜群の戦功を納めたことから沼倉の地を賜った。 ある夜、大明神が夢枕に立ち「桜を植えよ」との神託があったことから、吉野桜の一枝を桑畑の門口に植栽した。 晴信公が小田原攻めの不参加を問われ城を追われた折にも、神意により難を逃れることができたと伝わっている。 以来、佐藤家ではこの桜を大明神の化身として今日まで大切に守ってきたのである。
桑畑の種まき桜を検索すると、佐藤家当主の弟で日本文化研究家の佐藤弘弥氏のウェブサイトがヒットしました。 氏も書いているように、「種蒔き桜」という呼称は今や名ばかりになっているのが現状です。 樹勢の衰退に伴って各地の名桜が失われてしまうことは、日本の原風景が消えていくことと同じです。 花追いで地方を巡っていると、農業(さ・くら)の衰退を肌身で感じます。 父祖伝来の名桜を未来に残す為の処置をしていただき、ただただ感謝です。
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