さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
PHOTOGRAPH.PRO
スマホでも閲覧できるようになりました
さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
遠野市松崎町宮代の元八幡宮参道入口には、スギとエドヒガンザクラが根元で抱き合い、双幹木のように自立している樹木がある。 根を絡め合わせて幾多の星霜風雪を共に生き抜いてきた希有の自然物であり、「元八幡宮境内地及び夫婦杉桜」として遠野遺産に認定されている。 寄り添う姿は夫婦のようであることから夫婦円満のシンボル的存在で、いつしか「夫婦杉桜」と呼ばれるようになった。 南部氏が寛文元年(1661年)に八幡山(踊鹿山)に八幡宮を遷座するまで社があったことから元八幡宮と呼ばれている。 遠野を支配していた阿曽沼氏が、文治五年(1189年)頃にこの地に八幡神を勧請したものと考えられている。
今まで夫婦桜と呼ばれている名桜をいくつか撮影してきましたが、ここの夫婦桜は旦那が杉のタイプ。 旦那の方は男らしく一本立ちしていますが、かみさんの方はというと亭主を避けるように斜め上方に伸びるさまが少し微笑ましい。 それでも根元ではしっかりと癒着して、心底での夫婦の絆を感じさせてくれます。 この樹は縁結びにも御利益があるそうです。
フェイスブックを開始しました。上のタブからどうぞ。