さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
実は、注連寺を訪問した目的は、桜よりも、即身仏(日本版ミイラ)を拝観したいからでした。
どんな国宝級の仏像よりも、即身仏の方に魅力を感じるからです。
即身仏になるには、エジプトのミイラとは工程が根本的に違います。
エジプトは、死後に腐敗防止処理しますが、日本の場合、自ら生前に行わなければなりません。
五穀断ち、十穀断ちを行い、木の皮や木の実を食べて、腐敗の原因となる脂肪を燃焼し、筋肉が糖として分解します。
あらかじめ一千日から五千日におよぶ長期間の苦行をして精神と体を鍛えておかないと、単に栄養失調で餓死します。
皮下脂肪や内臓脂肪が徐々に落ちていき、生きている間にミイラの状態にできるだけ体を近づけるのがポイントです。
死期を悟ると、最後は水分までも絶って入定します。
これだけ苦行しても、腐敗する人は多く、そのなかで、腐敗しなかった人だけが即身仏へと変わることが許されます。
山形の庄内地方には、特にこの文化があります。
この七五三掛桜の樹齢が200年と聞くので、ちょうど鉄門海上人が入定されたころからの桜です。
もしかしたら、鉄門海上人が生前、植えたのかもしれませんね。
生きながら即身仏となった鉄門海上人が入定されたころ植えられ、樹齢約200年のカスミザクラ。 丑の年にはひとりでにお注連(しめ)が掛るという寺伝があり、七五三掛(しめかけ)桜と呼ばれる。 咲き始めは白色で、次第に桃色に変化する。 映画「遠野物語」で撮影された。 見ごろは、桜前線が青森県から北海道に北上する5月上旬頃。
住所: 山形県 鶴岡市大綱中台92-1
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