さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
PHOTOGRAPH.PRO
スマホでも閲覧できるようになりました
さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
福島市松川町竹ノ内の狐水稲荷神社境内には、福島県緑の文化財に登録されている幹周5.3mのシダレザクラと主幹幹周3.05mのエドヒガンザクラが立っている。 地元の西郷集落では「西郷の夫婦桜」と呼ばれ、「種まき桜」として親しまれてきた。 天正年間(1573年~1587年)、伊達政宗が江戸より桜の苗木を大量に買い求め、各地の宿駅を経由して仙台まで運搬した。 八丁目宿問屋場に休憩した際、宿場の人々が懇願して桜の苗木三本を下賜された。 現在、そのうちの一本はこのシダレザクラ(女樹)、一本は諏訪神社の諏訪山の桜、土湯街道小池地内に植えられた桜と伝えられる。 また、文治五年(1189年)、源頼朝の奥州征伐の折、宿地千軒を通り抜けるために、小金塚の南東に松の木を目印として植えて火を放ったところ、強風の西風にあおられ大集落は灰燼に帰したという。 その成果として、狐水稲荷神社境内に2本の桜木を植え、北に男性のエドヒガン、南に女性のシダレザクラを夫婦に見たて植樹し、祝宴を張ったとも伝わる。
樹冠のボリュームこそありませんが、樹幹を見ればそれ相応の古木で、市内の隠れた名桜です。
特にエドヒガンの男樹の方は、往時は立派だったことでしょう。
ちょうど西郷の夫婦桜を守る会の方がおられ、いろいろとお話も聞かせてくれました。
ただひとつ、西郷が「さいごう」か「にしごう」と読むのか聞き忘れてしまいましたね。
撮影に関しては夫婦両樹を入れて撮りたかったのですが、障害物等があってそれぞれ掲載しています。
フェイスブックを開始しました。上のタブからどうぞ。