虎の尾桜

会津五桜

大沼郡会津美里町の法用寺にあるサトザクラで、「会津五桜」のひとつ。藩政時代には藩主と姫君が観桜した名桜である。旗弁化した雄蕊を虎の尾に見立てる説、低く張り出した樹幹が横たわる虎に例える説とが存在する。

虎の尾桜

虎の尾桜について

基本情報

呼称
虎の尾桜(とらのおざくら)
別称
会津五桜のひとつ - 1809年刊 新編会津風土記に記載。
樹種
トラノオ(虎の尾) - 大島桜系の里桜。
樹齢
200年以上 - 新編会津風土記(1809年)に記載。
伝承 続1200年 - 大同三年(808年)植樹の子孫。
指定
町天然記念物 - 昭和46年 会津美里町指定。
県緑の文化財 - 昭和58年 福島県登録。
見頃
例年4月下旬から5月上旬頃
夜桜
ライトアップなし
駐車場
無料駐車場あり
所在地
福島県大沼郡会津美里町雀林三番山下(標高250m)
開花状況
最新の開花情報は各自治体へ問い合わせください。
開花状況
会津美里町ポータルサイト・ミサトノ.jp

概要

大沼郡会津美里町の法用寺観音堂前に植えられているトラノオザクラ。 八重咲きのオオシマザクラ系サトザクラで、花に先駆けて展葉する。 呼称の「虎の尾桜」とは、オシベが旗弁化(花弁化)した姿を虎の尾に見立てる説と、東側に低く張り出した樹幹が、虎が横たわる姿にたとえる説とが存在する。 寺伝によれば、大同三年(808年)、法用寺中興の祖 法相宗の徳一(徳溢大師)が植樹し、現在の樹は三代目と伝わる。 1809年刊の「新編会津風土記」によれば、「会津五桜」のひとつと記載されている。 藩政時代には、藩主と姫君が観桜した記録が残る。 根岸中田観音像の縁起に出ている佐布川、江川長者の娘常姫と根岸地頭富塚盛勝の悲恋物語(文永10年)も、この花のもとの出会いが始めで、それが中田観音仏像鋳造の機縁ともなった。 天台宗法用寺は、養老四年(720年)、得道によって創建されたと伝わる古刹。 平安後期の木造金剛力士立像(吽形は本堂内に移祀、阿形は会津若松市の鶴ヶ城天守閣内に安置)は、国指定の重要文化財。 伽藍の三重塔や観音堂及び本尊の十一面観音像などは、県指定の重文である。

撮影後記

 県天然記念物の名桜「米沢の千歳桜」の近くにあるサクラです。 千歳桜を朝撮りしたついでに立ち寄ったら、やはりまだ蕾でした。 八重桜なので、同時期には開花しません。 経験上、会津五桜の中では、「石部桜」と「杉の糸桜」の後、「大鹿桜」の前に咲き、「伊佐須美神社の薄墨桜」と同じころに見頃を迎えるようです。
 撮影に関しては、展葉が思いのほか進行し、もう数日早く訪問したかったところです。 八重の桜は、タイミングが難しいですね。

更新履歴

2013年2月15日
初版をアップロードしました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。
2014年1月1日
一部の無料壁紙を会員限定の閲覧に制限しました。

虎の尾桜紀行のコメント

コメントを書く

お名前 ※
ホームページ
コメント本文 ※
認証キー ※ (半角)
Captcha Code

フェイスブックを開始しました。上のタブからどうぞ。

おすすめギャラリー

鎌倉

鎌倉紀行

作品追加中
京都

京都紀行

作品追加中
美瑛・富良野