さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
福島市渡利の茶屋沼近くの旧中村街道に自立しているエドヒガンザクラの古木。 この旧街道は「塩の道」と呼ばれ、江戸時代に相馬中村藩で採れた塩は、中村街道を通って茶屋沼の下手にある塩問屋に運ばれ、渡利川岸から舟で福島まで運ばれた。 茶屋沼付近は交通の要地として行き交う行商人などで賑わい、この場所には昭和16年頃まで旅人の茶屋があったという。 昭和35年に「茶屋の桜」と命名され、市の天然記念物に指定された。
花見山公園の北側に茶屋沼という場所があります。 近年、花見山が大人気となってしまったので、陰に隠れた花見スポットと云えるのかもしれませんが、数多くのサクラが植樹され、茶屋沼公園として整備されています。 明治以前に農業用水を貯水するために築造された溜池とのことです。 その茶屋沼を通り過ぎて、1キロほど進んだ路傍に自立しているのが、この「茶屋の桜」。 現在は忘れ去られた老樹といった雰囲気ですが、昭和35年に指定された往時は、見事な大桜だったのでしょう。
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