さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
鈴鹿市白子地区の子安観音寺に根をおろしている野生種のサトザクラである。 このサクラは、葉が絶えず、晩秋から翌春にかけて枝のどこかに花を付け続けることから「不断桜」と命名された。 大正12年に国の天然記念物に指定され、その種の原木とされている。 寺伝によれば、天平宝字年中(757年~764年)、雷火のため焼失した伽藍跡に芽生え、本尊白衣観世音の霊験によって四季に花絶えず尊ばれている。 永禄十年(1567年)の連歌師の紹巴が東国に下った紀行文「紹巴富士見道記」では、「白子山観音寺に不断桜とて名木あり」と記され、また観世流の貞観三年版にある謡曲「不断桜」も、このサクラをうたったものである。 なお、伊勢型紙(伊勢形紙)の模様は、この不断桜の虫食葉の巧妙な自然文様がヒントともいわれている。 高野山真言宗子安観音寺は、奈良時代の天平勝宝年間に創建され、安産・子育ての霊験あらたかな霊場として全国からも信仰が篤い古刹でる。
関西に住んでいるとき、よく難波から白子まで近鉄特急に乗って鈴鹿サーキットに行きました。
その白子にある国指定の名木で、全国の寺院庭園などでもよくお目にかかる不断桜の原木です。
不断桜と云っても年中満開なわけではなく、他の桜のように春爛漫の時期があり、その後は葉桜となり、真冬にもほとんど花を付けません。
これは後日知ったことですが、この子安観音寺で護符をいただくと、中に不断桜の葉が入っていて、葉が表だと女の子が産まれ、裏だ男の子が産まれるといわれるそうです。
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