さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
高島市マキノ町海津のはずれの清水地内に立っているエドヒガンザクラ。 推定樹齢300年以上といわれ、滋賀県自然記念物に指定されている県下最大級の桜である。 サクラの前には北陸と京を結ぶ旧七里半街道が通っており、海津から追坂峠道を越して敦賀津へ抜ける「七里半越」と呼ばれる山越えの道を旅人が往来していたと考えられている。 地元の伝承では、加賀藩前田侯が上洛の折、その美しさに見とれ何度も振り返り眺めたと伝わり、「見返り桜」と称されている。 またこのサクラは、水上勉の小説「櫻守」で登場し、樹下には小説の題材となった軍人たちの墓地がある。
海津大崎の桜からも程近く、桜並木より数日ほど早く満開となります。
平成3年の環境庁調査報告書の樹種名ではイヌザクラとなっていましたが、美しい花色のエドヒガンで、国道161号からも眺めることができます。
水上勉「櫻守」で題材となったそうで、観光案内パンフレットにあった概要を紹介します。
主人公の弥吉が海津を訪れ、この巨桜に目を奪われ、樹下に眠る軍人たちの共同墓地に思いを馳せます。
戦死すればこの櫻の下へ戻ってこられることを夢に描いて召されて行った兵士たち。
誰もが手折ったりしない枝を見て、村人が慈しんで育てる巨桜もあるのだということを思い、やがて弥吉もこの櫻の下に眠ることになるのだった・・・。
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