さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
宮津市の滝上公園に鎮座する山王宮日吉神社に植栽されているヤマザクラの一変種である。 花と同じくして赤芽の若芽を展開し、枝は美しく垂れさがり、開花後日を重ねると共に薄紅色に変化する。 樹幹内部の空洞化は進行しているが、樹勢は旺盛である。 延宝四年(1676年)、宮津藩第2代藩主であった永井尚長は、滝上山をこよなく愛し、16カ所の景勝地を定め漢詩で称えた。 そのひとつがこのサクラで、尚長公は「含紅桜」と名付け、漢詩の中で日本一の桜と称えている。
天橋立から程近い場所にあるサクラで、今をさかのぼること三百有余年、丹後宮津藩のお殿様は、「もし春爛漫の盛りに、誰か客人が訪ねてきて吉野山の桜を尋ねることあらば、今が盛りのこの桜を見なさいと教えてあげよう。」と日本一の桜であると詠った名桜です。 開花情報もないなか訪ねたのですが、ちょうど今が花盛りでした。 この日本一の桜、老木で樹幹の腐朽が進んだため、福知山市の府緑化センターで、接ぎ木による二代目を育成し、平成21年に無事に植樹されたとのことです。
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