さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
PHOTOGRAPH.PRO
スマホでも閲覧できるようになりました
さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
葛城修験道の根本道場である転法輪寺が、奈良県御所市高天の金剛山山頂にある。 金剛山は大阪府南河内郡千早赤阪村との境目にある標高1,125mの霊山である。 その転法輪寺本堂下の広庭に、一本のシダレザクラが自立している。 推定樹齢は300年以上といわれる老樹で、地上すぐに二股に分かれ立ち上がり、上部に多少しだれ性を帯びた花枝をつける。 標高約1,080メートルという高地に生育している為、開花は例年4月下旬頃と遅く、5月上旬頃に満開となる。
修験道の開祖役行者(役小角)が若かりし時に修行した山で、修験道の発祥の地ともされる金剛山。
その山頂付近に真言宗醍醐派大本山の転法輪寺はあります。
標高が1,000メートル以上にあるために、ゴールデンウィークになっても花見が可能で、関西でも希有の超遅咲き花見スポットでしょう。
数多くのハイカーで賑わいをみせる山頂付近ですが、花が上部の方しか咲いていないので、この老樹を気に留める人はほとんど見かけませんでした。
なお、転法輪寺が位置しているのは奈良県ですが、ほとんどの登山者は大阪府側からアプローチ(奈良県側からは片道5時間以上かかる)で、山頂展望広場からは大阪平野が一望でき、大阪府最高地点1,053mも付近にあることから、「大阪さくら紀行」のページでもこの名桜を紹介しています。
フェイスブックを開始しました。上のタブからどうぞ。