さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
綾部市梅迫町の臨済宗雲源寺境内に植えられているシダレザクラ。 樹齢は100年以上で、近隣に構える足利将軍家ゆかりの名刹安国寺から分けてもらったものである。 樹齢600年を誇っていた安国寺の枝垂れ桜は、落雷で枯損し、現在はひこばえが立っている。 東八田地区きっての名桜であり、「綾部の古木・名木100選」に選定されている。
親樹のあった安国寺の桜に関する民話を見つけましたのでご紹介します。
綾部の安国寺は、アニメ「一休さん」のモデルとされた足利将軍家ゆかりの名刹です。
ときは室町の昔、安国寺には庭木の手入れをたいそう好む和尚さんがいました。
ある日のこと、とある植木屋が安国寺にとても珍しい桜の苗木を持ってきて、和尚さんに見せました。
珍しい植木に目がない和尚さんは、すぐさま植木屋に苗木を売って欲しいと頼みました。
植木屋は「10両ならば売りましょう。」と答えました。
10両といえばたいそうな大金です。
和尚さんにはそんな大金はありません。
すると植木屋は「私の儲けはなくなってしまいますが、ここは植木好きの和尚さんの為に5両にまけましょう。」と親切そうに返事をしました。
和尚さんが5両を渡そうとすると、不思議なことに苗木の根がどんどんと伸びはじめ、植木屋にぐるぐる巻き付くではありませんか。
驚いた植木屋は「助けてくれー、助けてくれ~!」と叫びました。
しかし根はどんどん植木屋の体を締め付けます。
とうとう植木屋は「実はこの苗木は1両で買ったんじゃ、金はいらん、だから助けてくれぃ!」と、とうとう植木屋の正体がわかったのです。
すると、腹黒い植木屋を締め付けていた根が緩まりました。
そんな縁起で苗木が安国寺に植えられ、600年たった現在でも樹幹は焼失すれども、根だけは生きているかのように残っているとのことです。
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