さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
大阪平野を眼下に一望できる奈良県御所市高天の金剛山頂広場に、「金剛ざくら」と命名されている一本のサクラの老樹が立っている。 小高木、花はうすみどり一重五弁、淡緑色の若葉が花より先に展開する。 標高約1,080メートルという高地に生育している為、例年5月上旬頃に満開となり、関西一の遅咲き名桜であろう。 金剛山葛木神社の崇敬団体である金剛錬成会による5月3日の「さくら祭り」では、満開の金剛桜のもと、金剛山登拝100回以上表彰式が開催されている。
正慶元年(1332年)に太平記の英雄楠木正成が築いた城砦である国見城跡。
大楠公は金剛山にいくつもの要塞を築き、その総司令部として千早城を用いたといわれます。
金剛山で最も眺望のよいところで、摂津、河内、和泉をはじめ八カ国を見渡せるというところから国見というそうです。
大阪府側の金剛登山口から、千早本道経由で山頂広場まで約100分の登山。
手軽に登山が楽しめる東京の高尾山の関西バージョンといったところか。
しかしながら、ゴールデンウィークに花見が楽しめることからもわかるように、標高599mの高尾山よりも気象条件は厳しいものがあります。
なお、国見城跡が位置しているのは奈良県御所市ですが、ほとんどの登山者は大阪府側からアプローチ(奈良県側からは片道5時間以上かかる)で、山頂展望広場からは大阪平野が一望でき、大阪府最高地点1,053mも付近にあることから、奈良県よりもどちらかといえば大阪府との関連があります。
ですので、「大阪さくら紀行」のページでもこの名桜を紹介しています。
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