天保古平家一本桜

源平合戦最期の地

樹齢250年のヤマザクラ。源平合戦(治承・寿永の乱)の最後の激戦地となった「古戦場要川」を見下ろすように、天保古山の山頂に立っている。平家一門の神木として、毎年花を咲かせ、多くの人に親しまれている。

天保古平家一本桜

天保古平家一本桜について

撮影後記

 桜自体は、それほど存在感があるという樹ではありませんが、麓からでも山の上に凛と立つその容姿を確認できるほど、周囲に対し存在感がある天保古山の平家一本桜。 立地条件に関して云えば、私が今まで全国で見た一本桜のなかで、この桜の右に出るものはないでしょう。
 撮影に関しては、そういった訳で、青空でないとまったく絵になりません。 天気がよい日を選んで、阿蘇から駆けつけました。 ただ、太陽の方向に雲が居座って、今にも陰りそうだったので、ゆっくり撮影している暇はありませんでした。 撮影できたのは、ものの10分くらいで、後は、陰ってしまいました。 もう少し引いたディスタンスから撮影して、一本桜と眼下に見える古戦場も入れて撮りたかったのですが。 まぁ、青空で数枚撮れたので、よしとしましょう。 九州という遠路にあり、これを逃したら、次にいつ撮影の機会が巡ってくることがあるのかも計り知れないし。

概要・歴史

樹齢250年、樹高18m、幹周2.5メートル、枝張り20メートルの山桜。 源平合戦(治承・寿永の乱)壇ノ浦の戦いで敗れた後、平家追討の最後の激戦地となった山川町の「古戦場要川」から東南東にある天保古山(てんぽこやま)の山頂に立っている。 かっては雑木に覆われ目立たない存在だったが、地元の方々が雑木を伐採し、山頂に立つ一本桜が麓を通る九州道からもクッキリと望めるようになると脚光を浴びた。 戦に敗れた平氏の落武者は、山川町の谷軒・五位軒や高田町の平地区へと落ち延びて行った。 山川町には、里人が戦いで散った多数の魂を弔うために建てた平家の塔(五輪の塔)が残っている。 野性味あふれるこの桜は、平家の落武者のように、この地をひっそりと見下ろしている。 夜になるとライトアップもされる。 見頃は、例年3月下旬から4月上旬頃。

所在地: 福岡県 みやま市山川町甲田

更新履歴

2010年11月8日
初版をアップロードしました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。
2014年1月1日
一部の無料壁紙を会員限定の閲覧に制限しました。

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