屈斜路コタンの桜

名残の桜

屈斜路湖畔にある鈴木農場には、エゾヤマザクラの古木が数本自立している。この地は屈斜路開基開学の地で、立派なアイヌコタン集落が形成されていた。嘗てこの地にあった学校または神社の名残の桜と考えられる。

コタンの桜

屈斜路コタンの桜について

基本情報

呼称
屈斜路コタンの桜(くっしゃろこたんのさくら)
別称
コタンの桜
樹種
蝦夷山桜(大山桜)
見頃
例年5月中旬頃
夜桜
ライトアップなし
駐車場
専用駐車場なし
所在地
北海道川上郡弟子屈町屈斜路古丹(標高130m)
開花状況
最新の開花情報は各自治体へ問い合わせください。

概要

屈斜路湖の南湖畔にある鈴木農場にはエゾヤマザクラの古木が数本自立している。 この場所は、明治39年に屈斜路簡易教育所(現在の和琴小学校)が開設された開学の地であり、屈斜路地区開基の地でもある。 木材の恩恵によって、道内でも屈指のアイヌコタン集落が形成されていたという。 大正6年、コタンで造材事業を行っていた黒瀧初太郎氏が、部落民と協力して大山神を祀る社(和琴半島に遷座した現在の屈斜路神社)をこの場所に創建した。 地元の古老は、境内には多くのサクラが立ち並び、それは見事に咲き誇っていたという。 現在見られる古木は、学校または神社の名残の桜と考えられる。

撮影後記

 屈斜路湖を眺められる無料の露天風呂があるコタン温泉の向かいにあります。 農場の方は、昭和18年に茨城県から美幌に移住し、美幌峠を越えて日当たりが良いこの地に落ち着いたとのことです。
 コタンとはアイヌ民族の小集落のこと。 シコタン島やシャコタン半島など、現在でも地名に残っている場所は道内に数多く見うけられます。 木材の衰退や世俗化と共に、コタンもいつしか消滅しました。 付近にはコタンアイヌ民俗資料館もあるようですが、見学したことはありません。

更新履歴

2014年8月1日
初版をアップロードしました。

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