さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
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さくら紀行
全国の一本桜、名桜、お花見名所への巡礼記憶
松前郡松前町の松前城に隣接する光善寺境内に生育している推定樹齢300年の古木。 北海道を代表する名桜で、北海道指定記念樹木に選定されている。 松前を代表する早咲き八重桜の「南殿(なでん)」の原木でもあり、松前町の三大名桜のひとつ。 江戸時代中期に吉野から持ち帰ったものが成長し、伐採される運命であったが、桜の精と極楽浄土への切符「血脈」にまつわる伝説から伐採を逃れたことから、「血脈ザクラ」と称せられる。 咲き始めは淡紅色で、しだいに花の中心が紅色へと染まる。
血脈桜の伝説を掻い摘んで以下に記します。
江戸中期、城下町の鍛冶屋の柳本伝八が、奈良の吉野からサクラの苗木を持ち帰り、菩提寺の当寺に植栽した。
宝暦年間(1751年~1763年)、立派に成長した桜であったが、本堂の再建の為に伐採されることとなった。
伐採の前夜、麗しき乙女が住職の夢枕に現れ、明日死ぬ身であることを霊告した。
住職は乙女に血脈(極楽浄土へ渡るための戒名を記した証文のこと)を授けた。
翌朝、桜の枝に昨晩授けた血脈の証文がかかっていた。
住職は乙女が桜の精と悟り、伐採を取りやめて供養を執り行ったという寺伝です。
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