みかえりの桜

加藤明成が愛でた名桜

松山市の石手寺にあるシダレザクラの古木。花見に訪れた加藤明成公が、帰り際に振り返り、その美しさを嘆賞したことから、「見返りの桜」と称される。明成公が、この花を折り取ることを禁じた文書が寺に残っている。

みかえりの桜

みかえりの桜について

基本情報

呼称
みかえりの桜(みかえりのさくら)
別称
樹種
江戸彼岸の枝垂桜
樹形
根周1.9m、樹高6m、枝張12m - 松山市サイト。
指定
市天然記念物 - 昭和38年 松山市指定。
見頃
例年3月下旬から4月上旬頃
夜桜
ライトアップなし
駐車場
有料駐車場あり
所在地
愛媛県松山市石手2丁目9-21(海抜50m)
開花状況
最新の開花情報は各自治体へ問い合わせください。

概要

松山市の石手寺境内に植えられているシダレザクラの古木である。 伊予松山藩主・加藤嘉明嫡男の明成(会津藩第2代藩主)が、石手寺に花見に訪れて辞する折、この桜を振り返り、その美しさを嘆賞したことから、「見返りの桜」と称されている。 石手寺には、慶長11年(1606年)、加藤明成公が境内の花を折り取ることを禁じた文書が残されている。 真言宗豊山派石手寺は、四国八十八箇所霊場の第五十一番札所である。 寺伝によれば、神亀5年(728年)に草創され、聖武天皇の勅願所となり、天平元年(729年)、行基が薬師如来を自ら刻み本尊として安置して開基したと伝わる。 寛平4年(892年)、河野氏に生まれた子が石を握っていという衛門三郎再来伝説によって、「石手寺」と改号された。 本堂(重文)、仁王門(国宝)、三重塔(重文)等は、長宗我部元親による兵火を免れている鎌倉時代の建築。

撮影後記

 道後温泉から近いため、染井吉野が満開とも相成って、観光客やお遍路さんが大勢いました。 ただ、国宝山門(二王門)の前を右に進み、つきあたりの庭の右方にひっそりと立っているため、この桜を気に留める方は少ないです。
 寺に慶長11年の文章が残っていることから、代変わりしていなければ、樹齢は400年以上の古桜ということになります。 昭和38年に指定された時は、もっと大桜だったのかもしれません。 ただ、今ナナメって伸びている主幹は、新しい時代のものと思われます。

更新履歴

2013年9月25日
初版をアップロードしました。
2013年12月31日
携帯電話・スマートフォン専用壁紙を休止しました。

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